怖い

 二十過ぎて「怖い」なんて口にするのは実に恥かしい話だけど、怖い。
 さらに情けない話、怖い夢を見たから夜が怖いだなんてもはや人様にお話できないようなお恥ずかしい話なんだけど、見た瞬間に「これは見てはいけない物だ」って解るような物だった。
 夢から逃げてもしばらく目を明けられなかった。見たときに聞こえた悲鳴とも威嚇とも言えない叫び声は今だ耳から離れ無い。
 これから寝ようかと思うと背筋が凍る。けど、しばらくしてから「あ、これネタにならないかな!」と思ったのは秘密だ!