長考

 そもそも、手元にある資料を用いて何かを書けといわれたら選択肢はたった一つしかない。それは、考古学を中心として訳のわからんファンタジー小説だ。
 ただでさえ私の作品は訳がわからないのに、作っている私自信も訳がわからなかったら大変な代物が出来上がることになる。
 100人のうち99人が訳のわからんのが私の小説のすごいところだ。100人のうちの一人のために物を作ってるわけでなく、ほとんど自己満足で作っているから現時点ではそれでもいいのだけど。いつまでもそのままでいるわけにいかんじゃろ。い神崎。
 ならば自分の基本スタイルを変化させることが大事であって、より多くの人に自分の作品を納得してもらうには、根本の形状を破壊して新しい地盤を築きあげる必要があるわけだ。
 けどいまさら新しい形に突入するはなんとも面倒でわずらわしいことで。麺の生地を作るようにえいやっと力任せに何とかできるものならばはじめから悩みはしない。
 面倒くさいなぁ。こんなこと悩んであーでもないこーでもないと。なんとも馬鹿馬鹿しい。やめちまいたい。けどやめられない。そう、これは酒だ。麻薬だ! 音楽だ!
 より良い刺激の強い何かを求めてひた走っているのだ。我々は。中毒だよ中毒。病院に隔離されない病気。直すつもりは毛頭無いけど。
 ああもうなんだか何を言いたいのかさっぱりわからない。眠いからだろう。寝よう。