http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0703/feature04/
 お隣の、椅子以外なんでも食うと言われるあのでかい国の食材について言及されている。
 日本人にとってもフカヒレは高級食材としてなじみは深いが、ひとつ海を超え、大地をまたげばフカヒレなんざ口に入れるわけが無い物か。
 これは全てに言える事なのかもしれない。サメが繁殖力が低くその数を減らす・現在まだ数はいるが、数年後に激減する事が予測される・高級食材で、人気がある……これ、何かに似てないか。
 そう、鯨だ。大陸の人間は鯨を食うなとキャンキャン騒ぎ立てるが、日本人にはその気持ちがいまいち理解できなかった。なんたって、鯨は保護活動で数も増えてるし、増えすぎて返って迷惑になるくらいだし、数を減らしたそもそもの元凶は捕鯨会社を国を挙げて設立した大陸連中の先祖なんだから。
 こうしてちょっと脇の立場になって見てみると、連中が鯨を食うなという気持ちが分からないでもない。海にいるから目に見えないだけであって、同サイト特集の象とそう大した違いは無いのかもしれない。象を撃ち殺して象牙を取る事は、中国人が鮫を捕まえるのや日本人が鯨を捕まえるのと似たような気分なのかもしれない。(水生生物と陸上生物の違いによる罪悪感の差はこの際別として扱って)
 日本では違法捕鯨が行われていない(実際は行われているかもしれない)が、一定数の捕鯨は許可されている。記事では鮫捕獲の禁止をと声を上げているが、禁止すれば象と同じ事になるかもしれない。
 あの殺しのために作り上げられた美しい魚が見れなくなるなんて、それはあまりにも寂しい話だ。保護活動は行うべきだと思うが、現状のまま保護を行ってしまえば、象同様強引な狩猟が行われ続ける可能性がある。保護をする者、狩猟する者。双方の歩み寄りが必要とされる。象のような最悪な状態にはならない事を祈るばかりだ。
 
 まぁ、例えどんな結末になろうと、血を流すのは人間じゃないんだよね。合掌、合掌。