境界線

 『I LOVE YOU』と言えば寺岡呼人&Golden Circle of Frie。もう尾崎豊じゃない。尾崎豊にどっぷりはまっていた自分は、まだまだ子供だったなと思う。けど、今聞いても尾崎豊の曲には惚れ惚れさせられるから珍妙だ。
 大人と子供の境界線ってのはずいぶんとあいまいだなぁといつも思う。言葉の世界なんだから具体的な結果を求めるのは無粋ってもんだが、やっぱり気になる。
 高校の頃、『一発かましたら大人』とか言っていた友人も2年ほど前に立派な大人になったとか。『子供ができたら大人』って言っていたあねさんはもう娘を抱えていたっけ。
 『自分で金稼いだら大人』って言ってたのは私の親だったかな?『思い出にふけるようになったら大人』って言ってたのは師匠で、『20過ぎたら大人』と模範的な解答をしてくれたのは電車の隣に座ったおっさんだ。
 大人になる基準ってのは指紋や性癖のように千差万別なのだなぁと考えた事がある。皆の意見通りに言うならば、私は半分大人だ。けど私は、『命を駆けるまでやらなければならない事』って言うのができたとき大人になると思ってる。
 じゃ私はやはり子供だ。