ワタクシとゲーセン

 前々から皆様方に口すっぱくして言っているが、私はゲーセンが大好きだ。どれくらい好きかというと、レトロゲームが置いてありそうな、巨大なゲーセンの近くにカルビが美味いと有名な焼肉屋があるとしよう。
 直前に突然の大収入。もうまる1日何も食べてない。そんな時ならば、私はゲーセンを選ぶ。コンビニに寄っておにぎりを一つ買って胃に詰め込んで、ゲーセンで散在するのが理想的。一日半食べていなかったら流石に考えるが。
 
 小学生の時、お金が無くて後ろから見ているタイプだった私は、大学生になってから突如としてゲーセンにのめりこんだ。しかもレトロ中心で、最新機種とかは殆どやらない。最新機は競争率が高いから、比較的落ち着いてからゆっくりと挑戦する。
 昨日のを見れば一目瞭然、その中でも特に『変り種STG』が好き。STGは格闘などと違い、基本的なシステムがゲームとして完成度が高いので、独特のシステムを持たせるのが難しい。それゆえに、パワーアップ方式を変化させたり、弾除けに重点を置いたりと言った独創性と、グラフィック・サウンド・エフェクトの特化が激しい。どんなジャンルよりも見栄えするのがSTGじゃないだろうか。ダライアス外伝なんかは、今見てもため息が出るほどだ。
 しかしその一方で、根本的な難易度の高さが問題として存在する。あの有名なグラディウス。難易度を下げたパロディウスでも、得意でない人は1ステージで死亡する。しかも、いくらやっても先へ進めないから、嫌いな人は嫌いなまま。STGはゲームとしての敷居が高い。
 その敷居を偉い高めたのがいわゆる弾幕系。敵弾丸が画面を覆い尽くし、それらをギリギリの脱出経路で進んでいく……。これは、STG特化ゲーマーには面白いが、そうでないゲーマーにはただただ難易度が高いだけのクズゲームとして扱われる。
 最新STGの殆どがこの弾幕系に該当する。だから私は、レトロSTGが好きなのだ。弾幕ではなく、一ひねりしたシステムで挑戦しようという心意気。それが私の心を捉えて離さないのだ。