わけないさ!!

 愛とか友情とか言うけどさ、結局は人間なのさ! はーっくしょん! おっと、壷から出ちまった。
 ところで全裸・無毛で両手を地面すれすれまで落として首を上げると、人間ってすごいキモいね。あれがヒト科ヒト目の動物【ニンゲン】なのかね。
 
 ミュージシャンは即興で音楽をつくり絵描きは即興で絵を描く。ミュージシャンと絵描きにできて物書きにできねぇわけがねぇ!
 そんな風に思って調べたら、即興小説なるものが存在するらしい。けど、どうやら即興詩の小説版のような物らしく、テーマを決めてその場で作るというものらしい。
 そんなものを求めているわけじゃない。もっとこう、電話中に手持ち無沙汰になって描く絵みたいに、新しい楽器の試し弾きみたいに、本当パパッとした即興の小説なんかが、本当の即興じゃなかろうか。
 こうね、ちょっと時間があると複線とかあれやこれやと考えるから、もっとこう、めちゃくちゃ短時間で作る、行き当りばったりの、作り手さえも結末が分からないようなのが即興として面白いんじゃなかろうか。昔話語りの変形版みたいな。
 チャットとかで『あ、これって面白いんじゃないの?』に毛を生やした感じ。誰が付き合ってくれんかなぁ。